詩、小説
オリジナルな詩と小説達
Editer:snow Date:2025-10-28 11:16

作 林柚希
次の日。
早朝、ワンダリング先生が僕の家にやって来た。
僕とケー、父さんと母さんは朝食を早々に済ませ、待機していた。
「じゃ用心して通信にしようか。」ワンダリング先生が言って皆が頷いた。
(とりあえず、最終確認したいと思います。皆いいですか?)
(わかりました。それで?)母さんだ。コーヒーを持ってきたところだ。
僕は朝のコーヒーは旨いと思った。
(総勢21人で襲撃します。僕達はサポート一人と共に6人編成で組みます。)
(了解。それで、サポートはどんな人ですか?)僕が言った。ケーをサポートするのはどんな人だろう。屈強な男性なんだろうか。別の心配もしたくなるな。
(あ、サポートはこれから呼びますから、ちょっと待ってください。いいですか?この家に呼んでも?)先生が答えた。
(いいだろう、呼びたまえ。)父さんだ。ちょっと目線が鋭く細くなっている。
(ノヴァさん、入ってください。)先生がサポートの人に呼びかけた。
(私も黙って聞いておりました。ノヴァです。)低く落ち着いた女性の声が響いた。
シュンと空間の引き締まるような音が響いて、一人皆のいる居間に入って来た。
ウェーブのかかったボブカットの女性だった。年の頃は20代だろうか。
(玄関からでなく、直接、この家に入ることをお許しくださいね。ノヴァです。)
(私、ケーです。主に予言と占いをするのは私なんです。サポートをお願いしたいのも私です。よろしくお願いします。)ケーだ。同じ女性でホッとしているようだ。
(僕は、トゥルーです。ケーの彼氏でもあります。ケーの事、よろしくお願いします。)僕も、ノヴァさんにお辞儀をした。
(僕は、トゥルーの父親です。よろしくお願いします。)父さんは、ニコッと笑いながらノヴァさんと握手した。
(私は、トゥルーの母親です。皆お世話になると思います。よろしくお願いします。)母さんも、ノヴァさんと握手した。
(僕はワンダリングと名乗っています。今日は一日、よろしくお願いします。)ワンダリング先生もノヴァさんと握手した。
(私、ノヴァは主にケーさんのサポートを担当します。また、この6人の直属のリーダーとして采配を振るいます。今日一日、よろしくね。)ノヴァさんは皆にお辞儀した。
(更に詳しい今日の襲撃内容をお知らせします。)ノヴァさんの説明を皆で聞き耳を立てていたのだった。
そして、僕の住むこの国のとある市の街中にある建物に、僕、ケー、父さん、母さん、ワンダリング先生、ノヴァさんとやって来た。
もうすでに襲撃は始まっていて、先発部隊が襲撃した後だった。
その建物は裏手に銅像が二体あるばかりで、入口は文房具のお店になっていた。
「ノヴァさん、入口はお店なんですか?」僕は不思議だった。
「いえ、銅像が入口を隠しているのですよ。」ノヴァさんが答えた。
「まぁ、銅像が?入口はどうなっているのかしらねぇ。」母さんは、独り言のように呟いている。
銅像に集まると、銅像の胸ポケットに黒いバラのカードを差し込んだ。
するとカチっと音がして、銅像が両端に移動して、入口が現れた。
「考えたなぁ。」父さんが今度は感心するように呟いている。
「行きますよ。」短く言うと、ノヴァさんが先頭になり、ワンダリング先生、僕、ケー、母さん、父さんの順で建物に入っていった。
建物に入ると、普通の建物なのに、どこか陰気くさい。
「陰気な建物ねぇ。」ケーが嫌そうに感想を言った。僕も頷いていた。
建物の壁が灰色に蔦が絡まった模様なのだった。
建物の中は、バシバシと魔法の弾ける音と、叫び声が響いている。
「始まっていますね。…行きますよ皆さん!」ノヴァさんが言った。おう!と声が上がった。
そして、ノヴァさんがドアが3つ並ぶうちの一つを開けて、「頑張りましょう!皆さん!」と声を上げたのはワンダリング先生だった。
物語の初めは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-01 ワンダリング先生との打ち合わせ]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-02 ケーとの話し合い]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-03 同じ日の夜、僕の家にて]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-04 打ち合わせとプラス宣戦布告]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-05 ワンダリング先生の渡してきた本]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-06 戦いの準備]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-07 闇協会の支部での戦い1]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-08 戦いその2]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-09 戦いの終わり、そして]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-10 調べてまわって]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-11 風変わりな依頼]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-12 新たな戦い]
物語の最後は、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-13 最後の戦い、そして]
バーチャル学校vol4-07闇協会の支部での戦い1

作 林柚希
次の日。
早朝、ワンダリング先生が僕の家にやって来た。
僕とケー、父さんと母さんは朝食を早々に済ませ、待機していた。
「じゃ用心して通信にしようか。」ワンダリング先生が言って皆が頷いた。
(とりあえず、最終確認したいと思います。皆いいですか?)
(わかりました。それで?)母さんだ。コーヒーを持ってきたところだ。
僕は朝のコーヒーは旨いと思った。
(総勢21人で襲撃します。僕達はサポート一人と共に6人編成で組みます。)
(了解。それで、サポートはどんな人ですか?)僕が言った。ケーをサポートするのはどんな人だろう。屈強な男性なんだろうか。別の心配もしたくなるな。
(あ、サポートはこれから呼びますから、ちょっと待ってください。いいですか?この家に呼んでも?)先生が答えた。
(いいだろう、呼びたまえ。)父さんだ。ちょっと目線が鋭く細くなっている。
(ノヴァさん、入ってください。)先生がサポートの人に呼びかけた。
(私も黙って聞いておりました。ノヴァです。)低く落ち着いた女性の声が響いた。
シュンと空間の引き締まるような音が響いて、一人皆のいる居間に入って来た。
ウェーブのかかったボブカットの女性だった。年の頃は20代だろうか。
(玄関からでなく、直接、この家に入ることをお許しくださいね。ノヴァです。)
(私、ケーです。主に予言と占いをするのは私なんです。サポートをお願いしたいのも私です。よろしくお願いします。)ケーだ。同じ女性でホッとしているようだ。
(僕は、トゥルーです。ケーの彼氏でもあります。ケーの事、よろしくお願いします。)僕も、ノヴァさんにお辞儀をした。
(僕は、トゥルーの父親です。よろしくお願いします。)父さんは、ニコッと笑いながらノヴァさんと握手した。
(私は、トゥルーの母親です。皆お世話になると思います。よろしくお願いします。)母さんも、ノヴァさんと握手した。
(僕はワンダリングと名乗っています。今日は一日、よろしくお願いします。)ワンダリング先生もノヴァさんと握手した。
(私、ノヴァは主にケーさんのサポートを担当します。また、この6人の直属のリーダーとして采配を振るいます。今日一日、よろしくね。)ノヴァさんは皆にお辞儀した。
(更に詳しい今日の襲撃内容をお知らせします。)ノヴァさんの説明を皆で聞き耳を立てていたのだった。
そして、僕の住むこの国のとある市の街中にある建物に、僕、ケー、父さん、母さん、ワンダリング先生、ノヴァさんとやって来た。
もうすでに襲撃は始まっていて、先発部隊が襲撃した後だった。
その建物は裏手に銅像が二体あるばかりで、入口は文房具のお店になっていた。
「ノヴァさん、入口はお店なんですか?」僕は不思議だった。
「いえ、銅像が入口を隠しているのですよ。」ノヴァさんが答えた。
「まぁ、銅像が?入口はどうなっているのかしらねぇ。」母さんは、独り言のように呟いている。
銅像に集まると、銅像の胸ポケットに黒いバラのカードを差し込んだ。
するとカチっと音がして、銅像が両端に移動して、入口が現れた。
「考えたなぁ。」父さんが今度は感心するように呟いている。
「行きますよ。」短く言うと、ノヴァさんが先頭になり、ワンダリング先生、僕、ケー、母さん、父さんの順で建物に入っていった。
建物に入ると、普通の建物なのに、どこか陰気くさい。
「陰気な建物ねぇ。」ケーが嫌そうに感想を言った。僕も頷いていた。
建物の壁が灰色に蔦が絡まった模様なのだった。
建物の中は、バシバシと魔法の弾ける音と、叫び声が響いている。
「始まっていますね。…行きますよ皆さん!」ノヴァさんが言った。おう!と声が上がった。
そして、ノヴァさんがドアが3つ並ぶうちの一つを開けて、「頑張りましょう!皆さん!」と声を上げたのはワンダリング先生だった。
物語の初めは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-01 ワンダリング先生との打ち合わせ]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-02 ケーとの話し合い]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-03 同じ日の夜、僕の家にて]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-04 打ち合わせとプラス宣戦布告]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-05 ワンダリング先生の渡してきた本]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-06 戦いの準備]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-07 闇協会の支部での戦い1]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-08 戦いその2]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-09 戦いの終わり、そして]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-10 調べてまわって]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-11 風変わりな依頼]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-12 新たな戦い]
物語の最後は、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-13 最後の戦い、そして]
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