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Editer:snow Date:2026-01-09 01:46

天使の恋の扱い方vol02



作 林柚希

わたち、天使のエリザベスというんでし。
歳は、ノリノリの7歳でし。
今日は、バレンタインデーなんでしよ、実は。

わたちにも、恋する相手がいるんでし。
普段はクールだけど、この時は燃えるんでし。
ごーっと。ファイヤーのごとくでし。

ああ、ガブリエル君…。
あの、抑えた金色の巻き毛がキレイでし。
目はキレイなブルーなんでし。
あこがれている女子は多いんでし。
今日は早く起きて、バッチリ練習したチョコを作ったでし。
ちょっとヨレヨレ…、いや!個性的に出来たでし。
これで、いいんでし。

プレゼントとしち、ちょっくら渡してくるんでし。
でも、ガブリエル君の所属するクラスを、知らないんでし。
どうしようかな。
あ。
先輩のミハエルさんだ。
「ミハエルさ~ん。」
「はい!どうしたの?エリザベス。」
「ガブリエル君を探しているんでし。」
手に持った、ヨレたプレゼントを見て、ちょっと苦笑した先輩は、考えながら言った。
「ベス、ガブリエルって名前の子は、何人かいるのよ?どんな特徴なの?」
多分、…と続けてガブリエル君の外見と大体の歳を言った。
「それなら、私より歳下ね。クラスを当たってみるね。ちょっとここで待っててね。」
「わかた、でし。」
先輩は、学校の校舎に入っていった。エリザベスは、もう少し待つことにした。
腕時計はもう、10分くらい経っているが、先輩はまだ戻ってこない。

もう5分経った頃、なんとお目当てのガブリエル君が校舎から出てきた。
「あの、ガブリエル君!」
「はい?」
「ちょっと、お話があるんでし。」
「ぶっ。いいよ。」エリザベスの口調で吹いたらしい。
校舎から出て、グラウンドの端に来るとガブリエル君から話出した。
「話って何?」
(ここでキメルでし。それがクールな女でし!)
「これを貰って欲しいでし。」
ヨレたプレゼントをぐいっと出して、ガブリエル君に、はいっとばかりに渡した。
ガブリエル君は、申し訳なさそうに、
「ごめん、僕、彼女いるんだ。だから、貰えないよ。」
エリザベスは、目を潤ませて、「そ、そうなんでしか?せ、せめてプレゼントを気持ちだけ貰って欲しいでし。」
「でも、僕が彼女に怒られるし…。」ガブリエル君は、頭をポリポリかいている。
「じゃ、か、彼女と一緒に食べて貰っていいでしから。」
エリザベスは、プレゼントを無理やり渡すと、それじゃ、邪魔したでし、と言って泣きながらさっきの校舎の出入口に戻っていった。
そこには、ミハエル先輩が、困った顔で待っていた。
エリザベスに気づくと、顔を見て驚いて言った。
「まったくもう、どこに言っていたの?探したよ。」
「ミハエル先輩~。」
エリザベスは、先輩に泣きつくと、さっきプレゼントを渡した話をした。

「そっか、会えたんだね?しかもプレゼント渡したのか。上出来、上出来!」
先輩は、そう言うと、小さな箱を目の前に出して、「これ、友チョコね。あげる。」
エリザベスは、箱を開けると、中にはブランデーの形をしたチョコが、入っていた。
「ベス、いつもお疲れさん!これからも、一緒に頑張ろう?」先輩がうつ向いたエリザベスの顔を覗きこむと。
「先輩~。ありひゃとう。」ひっく、ひっく、言いながらチョコを食べていた。
最早、泣いてるのか、酔っぱらっているのか、ごちゃ混ぜでわからない。
ほろ酔いの、お酒の味がする、エリザベスの初恋だった。


物語の初めは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol1]

物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol2]

物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol3]

物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol4]

物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol5]

物語の終わりは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol6]

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