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Editer:snow Date:2026-01-13 05:51

作 林柚希
わたちはエリザベスでし。
当年とって、8歳でし。
そうでし、8歳になったんでし。
「エリザベスちゃ~ん。」
また、ナレル君でし。
ばふっ。
「なっ。…なんでしか?」
「花束だよ。誕生日、おめでとう。」
「ナレルくん。…ありがとうでし。」
「いいんだよ。僕のエリザベスちゃんの為だから。」
ナレル君は色とりどりの花束をエリザベスの顔に捧げると、ご満悦の様子だった。
「嬉しいんでしけども、誕生日は…。」
「わかってる。2人きりでするんでしょう?楽しみ。」
ナレル君は、ふふっと笑うともう一人きりの世界に浸っている。
しょうがないでしなぁ。
「ナレル君、誕生日会は、友達だけでやるでしよ。」
「そうなの?2人きりは?」
「ないでし。」
「そ、そう。」
ナレル君はがっかりしているでしが、さて。
「ナレル君も、誕生日会に呼ぶでしから。」
「ほ、本当!?」
「本当でし。ただし、節度をもって接して…。」
「楽しみ~。じゃあね!」
ナレル君はピューっといなくなってしまった。
どうしよ、誕生日会。
さて、誕生日会当日。
自分の部屋を先輩と飾り付け終わったでし。
「先輩、飾り付けのお手伝いありがとうでし。」
「ベス、ちゃんとなってきたじゃないの。偉いわよ。」
わたちの頭をクリクリと撫でているでし。
「さて、友達を呼ぶでし。」
「ナレル君も呼んだの?」
「呼んだでし。」
「あの子、台風みたいなところあるから、…大丈夫かしら?」
「先を考えると、頭痛いでし。」
「そうだよね~。ま、がんばってね。」
そう言うと、先輩は、「また後で。」とエリザベスの部屋を後にした。
「エリザベス、お誕生日おめでと~!」
「ありがとうでし。」
「ベス!来たよ~!」
「先輩も、ありがとでし。」
その時、どどどっと廊下を走る音が響いてきた。
「来たでし。」
がちゃっとドアを開ける音がして。
「エリザベスちゃ~ん!お誕生日、おめでとう!」
がしっと抱きしめてきた!
「い、痛いでし。」
「抱きしめられるのもいいでしょ?エリザベスちゃん!」
「痛いでしよ!」
「そ、そう?ごめんね。」
「プレゼントを持ってきたよ!エリザベスちゃん。」
「ベス、わたしも、持ってきたよ。」
他に私も、私も、と続いたけれど、抱きしめられた時の痛みで目から涙が…。
「エリザベスちゃん!そんなに感激したの?嬉しいなぁ。」
「ナレル君!それは違うでし。」
「違うって何が?…もう、涙拭いて。」
「いいでし、今日こそ言うでし。」
なぜか、周りがうんうん、と頷いているでし。
「ナレル君は、勘違いが多いでし。」
「そう?僕は何も言われないけれど。」
「周りは遠慮しているでし。」
「そうかなぁ。」
まだナレル君はきょとんとして、何も解っていない様子。
「ナレル君、ちゃんと周りを観察した方がいいでし。」
「観察なの?僕はエリザベスちゃんの事わかっているよ。」
にっこにこのナレル君を前に、言いづらいでし。
「ナレル君を指してなんて周りが言っているか知っているでしか?」
「エリザベスちゃんに首ったけ。」
「…そ、それはいいでし。そうじゃなくて、勘違いナレル君、て呼ばれてるでし。」
「そう、なの?」
ナレル君は思考停止、しているでし。
「ナレル君、自分の思い込みだけで、周りを見ているところがあるでし。気をつけた方がいいでしよ。これは忠告でし。」
「エリザベスちゃん、ありがとう。でも、僕…。」
「なんでしか?」
「エリザベスちゃんを好きな気持ちは勘違いじゃないもん。」
バタンと戸を開けて、だだっと廊下を走って行った。
皆、ポカーンとしてるでし。
「ナレル君、わかったんでしかねぇ?」
「エリザベス、いや、ベスと言うわ。」
「なんでしか?先輩。」
「あなたも、ナレル君みたいな所、あるわよ。だから、気をつけてね。」
「そうでしか?…気をつけるでし。」
「それとねぇ、もう一つ。」
「なんでしか?」
「そろそろ、その口調、直した方がいいわよ。」
「口調、でしか。」
「そうそう、友達からも言わせてね。その~でし、って言うの幼いから、止めた方がいいわよ。」
がーん。幼い、でしか。あ。
「先輩も、そう思っていたよ。そろそろ卒業したら?」
「これを機に?」
「そう、これを機に、ね。」
「この口調で慣れているからで、あ、いや、…。」
「がんばれ。」
友達からも、先輩からも、がんばれ、って言われると止めざる負えない…なぁ。
「この口調で慣れているけれども、頑張る。」
「その調子。」
「ま、最初は出ちゃってもしょうがないよ。そのうち、慣れるから。」
じゃ、そろそろケーキ食べようか、って話になり、丸いケーキを囲んでハッピーバースデートゥーユーを歌ってもらった。思惟はこんなところで、いや、…だろうか。
そして、ケーキを皆で食べて、プレゼントを貰い、それぞれ、解散となった。
そして。
こんこん。
ぶしっ、ぶしっ。
ナレル君、鼻をティッシュでかんでるのかな。
「ナレル君、エリザベスでし。」
「誰にも会いたくないだろうから、ドアの前にケーキ置いておくでしね。」
「まって!」
キィと、ドアが開いて。
ナレル君が真っ赤に泣きはらした目で出迎えてくれたでし。
「エリザベスちゃーん。」
またがしっと、抱きしめられ、ナレル君はひーんと泣き出した。
「ナレル君らしくないでし。どうしたんでしか?」
「やっぱり、ショックだったよー。『勘違いナレル君』て言うのは。」
「そうなんでしか。…、あちしも言われたでし。それも2つも。」
「なんて?」
「ナレル君に近い所あるって。…だからナレル君の気持ち、少しはわかるでし。」
「もう1つは?」
「口調を直した方がいいって。~でし、って止めた方がいいって言われた。」
「それは!」
「ナレル君も、そう思っていたの?」
「僕は、…可愛いって思っていたよ。」
「そうかなぁ?」
「いいんだよ、今までの口調で!」
「…そうでしか?」
「少なくとも、僕にはその口調でいいから。…、ショックだったでしょ。エリザベスちゃん。」
「幼いって言われたでし。…やっぱりやめようかな、この口調。」
「先輩も言っていたの?」
「言ったいたでし。」
「そっか。…、でもその口調は、エリザベスちゃんの自由だよ。」
「自由かなぁ、でもナレル君に言ってみて良かった。」
「なら、僕も良かった。僕は、エリザベスちゃんに言われたから二重にショックだったよ。」
「そか、ごめんね。」
「いいんだよ。今は、エリザベスちゃんに言われたから却ってよかったと思っているよ。」
「わ、たしもナレル君に言って落ち着いた、よ。」
ナレル君はあたしを見て笑うと、ケーキ食べようか、とドアに置いたケーキを取ったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol1]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol2]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol3]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol4]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol5]
物語の終わりは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol6]
天使の恋の扱い方vol06

作 林柚希
わたちはエリザベスでし。
当年とって、8歳でし。
そうでし、8歳になったんでし。
「エリザベスちゃ~ん。」
また、ナレル君でし。
ばふっ。
「なっ。…なんでしか?」
「花束だよ。誕生日、おめでとう。」
「ナレルくん。…ありがとうでし。」
「いいんだよ。僕のエリザベスちゃんの為だから。」
ナレル君は色とりどりの花束をエリザベスの顔に捧げると、ご満悦の様子だった。
「嬉しいんでしけども、誕生日は…。」
「わかってる。2人きりでするんでしょう?楽しみ。」
ナレル君は、ふふっと笑うともう一人きりの世界に浸っている。
しょうがないでしなぁ。
「ナレル君、誕生日会は、友達だけでやるでしよ。」
「そうなの?2人きりは?」
「ないでし。」
「そ、そう。」
ナレル君はがっかりしているでしが、さて。
「ナレル君も、誕生日会に呼ぶでしから。」
「ほ、本当!?」
「本当でし。ただし、節度をもって接して…。」
「楽しみ~。じゃあね!」
ナレル君はピューっといなくなってしまった。
どうしよ、誕生日会。
さて、誕生日会当日。
自分の部屋を先輩と飾り付け終わったでし。
「先輩、飾り付けのお手伝いありがとうでし。」
「ベス、ちゃんとなってきたじゃないの。偉いわよ。」
わたちの頭をクリクリと撫でているでし。
「さて、友達を呼ぶでし。」
「ナレル君も呼んだの?」
「呼んだでし。」
「あの子、台風みたいなところあるから、…大丈夫かしら?」
「先を考えると、頭痛いでし。」
「そうだよね~。ま、がんばってね。」
そう言うと、先輩は、「また後で。」とエリザベスの部屋を後にした。
「エリザベス、お誕生日おめでと~!」
「ありがとうでし。」
「ベス!来たよ~!」
「先輩も、ありがとでし。」
その時、どどどっと廊下を走る音が響いてきた。
「来たでし。」
がちゃっとドアを開ける音がして。
「エリザベスちゃ~ん!お誕生日、おめでとう!」
がしっと抱きしめてきた!
「い、痛いでし。」
「抱きしめられるのもいいでしょ?エリザベスちゃん!」
「痛いでしよ!」
「そ、そう?ごめんね。」
「プレゼントを持ってきたよ!エリザベスちゃん。」
「ベス、わたしも、持ってきたよ。」
他に私も、私も、と続いたけれど、抱きしめられた時の痛みで目から涙が…。
「エリザベスちゃん!そんなに感激したの?嬉しいなぁ。」
「ナレル君!それは違うでし。」
「違うって何が?…もう、涙拭いて。」
「いいでし、今日こそ言うでし。」
なぜか、周りがうんうん、と頷いているでし。
「ナレル君は、勘違いが多いでし。」
「そう?僕は何も言われないけれど。」
「周りは遠慮しているでし。」
「そうかなぁ。」
まだナレル君はきょとんとして、何も解っていない様子。
「ナレル君、ちゃんと周りを観察した方がいいでし。」
「観察なの?僕はエリザベスちゃんの事わかっているよ。」
にっこにこのナレル君を前に、言いづらいでし。
「ナレル君を指してなんて周りが言っているか知っているでしか?」
「エリザベスちゃんに首ったけ。」
「…そ、それはいいでし。そうじゃなくて、勘違いナレル君、て呼ばれてるでし。」
「そう、なの?」
ナレル君は思考停止、しているでし。
「ナレル君、自分の思い込みだけで、周りを見ているところがあるでし。気をつけた方がいいでしよ。これは忠告でし。」
「エリザベスちゃん、ありがとう。でも、僕…。」
「なんでしか?」
「エリザベスちゃんを好きな気持ちは勘違いじゃないもん。」
バタンと戸を開けて、だだっと廊下を走って行った。
皆、ポカーンとしてるでし。
「ナレル君、わかったんでしかねぇ?」
「エリザベス、いや、ベスと言うわ。」
「なんでしか?先輩。」
「あなたも、ナレル君みたいな所、あるわよ。だから、気をつけてね。」
「そうでしか?…気をつけるでし。」
「それとねぇ、もう一つ。」
「なんでしか?」
「そろそろ、その口調、直した方がいいわよ。」
「口調、でしか。」
「そうそう、友達からも言わせてね。その~でし、って言うの幼いから、止めた方がいいわよ。」
がーん。幼い、でしか。あ。
「先輩も、そう思っていたよ。そろそろ卒業したら?」
「これを機に?」
「そう、これを機に、ね。」
「この口調で慣れているからで、あ、いや、…。」
「がんばれ。」
友達からも、先輩からも、がんばれ、って言われると止めざる負えない…なぁ。
「この口調で慣れているけれども、頑張る。」
「その調子。」
「ま、最初は出ちゃってもしょうがないよ。そのうち、慣れるから。」
じゃ、そろそろケーキ食べようか、って話になり、丸いケーキを囲んでハッピーバースデートゥーユーを歌ってもらった。思惟はこんなところで、いや、…だろうか。
そして、ケーキを皆で食べて、プレゼントを貰い、それぞれ、解散となった。
そして。
こんこん。
ぶしっ、ぶしっ。
ナレル君、鼻をティッシュでかんでるのかな。
「ナレル君、エリザベスでし。」
「誰にも会いたくないだろうから、ドアの前にケーキ置いておくでしね。」
「まって!」
キィと、ドアが開いて。
ナレル君が真っ赤に泣きはらした目で出迎えてくれたでし。
「エリザベスちゃーん。」
またがしっと、抱きしめられ、ナレル君はひーんと泣き出した。
「ナレル君らしくないでし。どうしたんでしか?」
「やっぱり、ショックだったよー。『勘違いナレル君』て言うのは。」
「そうなんでしか。…、あちしも言われたでし。それも2つも。」
「なんて?」
「ナレル君に近い所あるって。…だからナレル君の気持ち、少しはわかるでし。」
「もう1つは?」
「口調を直した方がいいって。~でし、って止めた方がいいって言われた。」
「それは!」
「ナレル君も、そう思っていたの?」
「僕は、…可愛いって思っていたよ。」
「そうかなぁ?」
「いいんだよ、今までの口調で!」
「…そうでしか?」
「少なくとも、僕にはその口調でいいから。…、ショックだったでしょ。エリザベスちゃん。」
「幼いって言われたでし。…やっぱりやめようかな、この口調。」
「先輩も言っていたの?」
「言ったいたでし。」
「そっか。…、でもその口調は、エリザベスちゃんの自由だよ。」
「自由かなぁ、でもナレル君に言ってみて良かった。」
「なら、僕も良かった。僕は、エリザベスちゃんに言われたから二重にショックだったよ。」
「そか、ごめんね。」
「いいんだよ。今は、エリザベスちゃんに言われたから却ってよかったと思っているよ。」
「わ、たしもナレル君に言って落ち着いた、よ。」
ナレル君はあたしを見て笑うと、ケーキ食べようか、とドアに置いたケーキを取ったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol1]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol2]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol3]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol4]
物語の続きは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol5]
物語の終わりは、こちらになります。
[天使の恋の扱い方 vol6]
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