詩、小説
オリジナルな詩と小説達
| 日 sun | 月 mon | 火 tue | 水 wed | 木 thu | 金 fri | 土 sat |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
Date:2026-02-12 15:17 Editer:snow

作 林柚希
結婚式当日、私は夢を見ていた。
でも、それを自覚したのは、目が覚めてだった。
なんだか、気が晴れ晴れとしてスッキリしていた。
ただ、夢の内容は、急速に忘れていたのだった。
実家で目覚めた私は、朝ごはんを家族の中で食べた。
皆、リラックスしているようでいて緊張しているようだった。
そして、服を脱ぐと花嫁衣装に着替え、化粧をお母さんに施してもらった。
「我が家の代々に伝わる大事な化粧よ。」お母さんはそう言うと、小さな宝石を私の額に付けた。
そして、白く顔全体と首に塗ると、眉をしゅっと描いた。
そうして瞼、頬、唇と描き、最後に髪に装飾品を乗せ結い上げたのだった。
「でき上がったわよ。」とお母さんがいい、鏡を覗いてみると。
そこには、お姫様かと思うような、壮麗な美人がそこにいたのでした。
「私じゃないみたい。」私の声は掠れていて、他人のようだった。
目元が涼やかで、とても艶やかな唇。髪は結い上げられ金の簪が付いている。
「貴方は私の若い頃に似ているわね。私も頑張ったわよ。」お母さんは後ろから私を見てうんうんと頷いている。
そして、両親に挨拶を済ませると馬車に乗り込んだ。
馬の後ろの馬車は、皆から見える形になっており、白い装丁に金の装飾が施されている。
神社からの貸し馬車だった。
父、母、私、弟で乗り込むと、御者は、手綱を持って実家を出発した。
(高雪、どうしているかな、早く会いたいな。)そう思っていると、
村の中の道々で子供たちが「花嫁が通るよ~。」と遠目に見物人がいたりした。
村の中では、花嫁を見かけることは、大吉、といえるくらいいいことの証だった。
そして、村から街中へ行く途中にある神社に到着した。
ここが、私と高雪の結婚式会場だった。
その神社の門は、白い柱に金で文様が施されている。
門には、幾人が人が佇んでいた。
よく見ると、高雪のお義母さんが待っていてくれていた。
高雪は、神社の中で待っているはずだ。
馬車が完全に到着して、降りると高雪のお義母さんが口上を述べた。
「本日はお日柄も良く、絶好の結婚式日和ですね。」
私も「その通りですね。本日はよろしくお願い致します。」と軽く頭を垂れた。
頭は装飾品などで重くて、深くお辞儀が出来なかった。
父が先に降り、私に手を差し伸べた。
手を取り降りると神社では、笛と太鼓で花嫁の到着を知らせていている。
両親、私、弟の後、神社の人で本堂の中まで進むと、席に着席した。
かなり緊張していて、なんだか視界が狭い。
本堂は、白銀の建物で金でやはり文様が施されていた。
本堂の中は、宇宙の祖である神様が祀られ、天井には白い天井にガラスで沢山の珠が結び付けられており、時折風に吹かれてシャランシャランと鳴っていた。
神社は今日一日貸し切りになり、本堂の中に席が設けられていた。
隣をなんとか見ると、高雪がいた!
「高雪…。」
高雪は白い民族衣装だった、白い民族衣装に金糸で神社の幾何学模様が施されていた。
私も、白い民族衣装だった、背中には錦糸で神社の幾何学模様と色とりどりの花々が描き出されていた。
「双葉…?」うっとりとこちらを見た高雪はため息を漏らすとこう言った。
「最高に美しいよ、双葉さん、て呼んだ方がいいかい?」
「私も高雪さん、て呼んだ方がいいかしら?高雪さんいつにもまして素敵よ。」
「ありがとう。」二人して同時にお礼を言っていた。
そして、神主が祝詞を唱えると、こう言った。
「花婿と花嫁さん、本日はおめでとうございます。結婚のご意志が変わらない証としてお神酒を飲んでいただきます。」
神社の神職の人がお神酒を運んでくると私と高雪はふちが金色の白い盃を持ちお神酒を注いでもらった。
「いただきます。」二人して声を合わせた後、お神酒をくいっと飲み干した。
高雪の盃はそこそこ大きいが、私の盃は小さかった。
周りを見ると、花婿の親族が右側、花嫁の親族が左側に座って、花婿花嫁は神前に座っている。
両家の親族は、緊張の面持ちで座っている。
次に指輪を納める儀式を行った。
指輪を高雪さんのお兄さんが運んできて二人の前に立ち、高雪が花嫁の指輪を取り指輪を私の指に嵌めた。
私は、高雪さんとまともに目線がぶつかった。そして指輪を見て物凄く嬉しくて、嬉しすぎて胸がいっぱいだった。
私も、花婿の指輪を取り、高雪の指に嵌めた。
高雪さんも同じ心境のようで、胸が苦しそうにため息を漏らしていた。
そして、誓いの言葉を書いてある紙を読み上げながら、高雪さんも私も行った。
その後、カーサという植物の枝を高雪さんと私で持ち、神様に捧げた。
カーサは、棘のある葉だが邪気を払う神聖の葉として珍重されていた。
後は、高雪さんが私の親族の前に、私は高雪さんの親族前に順番にお神酒を注ぎ、感謝の言葉を述べた。
高雪さんも私も返礼の盃で、量飲み顔が赤くなっていたと思う。
後になって、高雪さんが言うには、艶やかにほんのり色づいた私の顔はすごく綺麗だったと言われてかなり嬉しかった。
お神酒を配るのも終わり、また席の前に立つと神前に礼をして、親族と共に退出したのだった。
本堂を出た私は、思わずあっと叫んでいた。
確か、この景色だった。
冬のさ中だけど綺麗に晴れ渡った薄い青い色の空に、鳳凰の幻影を見たようだ。
焔のような身体は朱金に輝き、どんな彫像にも表せない荘厳さがあった。
それを、今朝、夢の中で観たのだったけれど、現実に見るとは思わなかったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[湖面の霧 vol1-1]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol1-2]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol1-3]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol2-1]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol2-2]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol2-3]
湖面の霧vol2-3

作 林柚希
結婚式当日、私は夢を見ていた。
でも、それを自覚したのは、目が覚めてだった。
なんだか、気が晴れ晴れとしてスッキリしていた。
ただ、夢の内容は、急速に忘れていたのだった。
実家で目覚めた私は、朝ごはんを家族の中で食べた。
皆、リラックスしているようでいて緊張しているようだった。
そして、服を脱ぐと花嫁衣装に着替え、化粧をお母さんに施してもらった。
「我が家の代々に伝わる大事な化粧よ。」お母さんはそう言うと、小さな宝石を私の額に付けた。
そして、白く顔全体と首に塗ると、眉をしゅっと描いた。
そうして瞼、頬、唇と描き、最後に髪に装飾品を乗せ結い上げたのだった。
「でき上がったわよ。」とお母さんがいい、鏡を覗いてみると。
そこには、お姫様かと思うような、壮麗な美人がそこにいたのでした。
「私じゃないみたい。」私の声は掠れていて、他人のようだった。
目元が涼やかで、とても艶やかな唇。髪は結い上げられ金の簪が付いている。
「貴方は私の若い頃に似ているわね。私も頑張ったわよ。」お母さんは後ろから私を見てうんうんと頷いている。
そして、両親に挨拶を済ませると馬車に乗り込んだ。
馬の後ろの馬車は、皆から見える形になっており、白い装丁に金の装飾が施されている。
神社からの貸し馬車だった。
父、母、私、弟で乗り込むと、御者は、手綱を持って実家を出発した。
(高雪、どうしているかな、早く会いたいな。)そう思っていると、
村の中の道々で子供たちが「花嫁が通るよ~。」と遠目に見物人がいたりした。
村の中では、花嫁を見かけることは、大吉、といえるくらいいいことの証だった。
そして、村から街中へ行く途中にある神社に到着した。
ここが、私と高雪の結婚式会場だった。
その神社の門は、白い柱に金で文様が施されている。
門には、幾人が人が佇んでいた。
よく見ると、高雪のお義母さんが待っていてくれていた。
高雪は、神社の中で待っているはずだ。
馬車が完全に到着して、降りると高雪のお義母さんが口上を述べた。
「本日はお日柄も良く、絶好の結婚式日和ですね。」
私も「その通りですね。本日はよろしくお願い致します。」と軽く頭を垂れた。
頭は装飾品などで重くて、深くお辞儀が出来なかった。
父が先に降り、私に手を差し伸べた。
手を取り降りると神社では、笛と太鼓で花嫁の到着を知らせていている。
両親、私、弟の後、神社の人で本堂の中まで進むと、席に着席した。
かなり緊張していて、なんだか視界が狭い。
本堂は、白銀の建物で金でやはり文様が施されていた。
本堂の中は、宇宙の祖である神様が祀られ、天井には白い天井にガラスで沢山の珠が結び付けられており、時折風に吹かれてシャランシャランと鳴っていた。
神社は今日一日貸し切りになり、本堂の中に席が設けられていた。
隣をなんとか見ると、高雪がいた!
「高雪…。」
高雪は白い民族衣装だった、白い民族衣装に金糸で神社の幾何学模様が施されていた。
私も、白い民族衣装だった、背中には錦糸で神社の幾何学模様と色とりどりの花々が描き出されていた。
「双葉…?」うっとりとこちらを見た高雪はため息を漏らすとこう言った。
「最高に美しいよ、双葉さん、て呼んだ方がいいかい?」
「私も高雪さん、て呼んだ方がいいかしら?高雪さんいつにもまして素敵よ。」
「ありがとう。」二人して同時にお礼を言っていた。
そして、神主が祝詞を唱えると、こう言った。
「花婿と花嫁さん、本日はおめでとうございます。結婚のご意志が変わらない証としてお神酒を飲んでいただきます。」
神社の神職の人がお神酒を運んでくると私と高雪はふちが金色の白い盃を持ちお神酒を注いでもらった。
「いただきます。」二人して声を合わせた後、お神酒をくいっと飲み干した。
高雪の盃はそこそこ大きいが、私の盃は小さかった。
周りを見ると、花婿の親族が右側、花嫁の親族が左側に座って、花婿花嫁は神前に座っている。
両家の親族は、緊張の面持ちで座っている。
次に指輪を納める儀式を行った。
指輪を高雪さんのお兄さんが運んできて二人の前に立ち、高雪が花嫁の指輪を取り指輪を私の指に嵌めた。
私は、高雪さんとまともに目線がぶつかった。そして指輪を見て物凄く嬉しくて、嬉しすぎて胸がいっぱいだった。
私も、花婿の指輪を取り、高雪の指に嵌めた。
高雪さんも同じ心境のようで、胸が苦しそうにため息を漏らしていた。
そして、誓いの言葉を書いてある紙を読み上げながら、高雪さんも私も行った。
その後、カーサという植物の枝を高雪さんと私で持ち、神様に捧げた。
カーサは、棘のある葉だが邪気を払う神聖の葉として珍重されていた。
後は、高雪さんが私の親族の前に、私は高雪さんの親族前に順番にお神酒を注ぎ、感謝の言葉を述べた。
高雪さんも私も返礼の盃で、量飲み顔が赤くなっていたと思う。
後になって、高雪さんが言うには、艶やかにほんのり色づいた私の顔はすごく綺麗だったと言われてかなり嬉しかった。
お神酒を配るのも終わり、また席の前に立つと神前に礼をして、親族と共に退出したのだった。
本堂を出た私は、思わずあっと叫んでいた。
確か、この景色だった。
冬のさ中だけど綺麗に晴れ渡った薄い青い色の空に、鳳凰の幻影を見たようだ。
焔のような身体は朱金に輝き、どんな彫像にも表せない荘厳さがあった。
それを、今朝、夢の中で観たのだったけれど、現実に見るとは思わなかったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[湖面の霧 vol1-1]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol1-2]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol1-3]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol2-1]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol2-2]
物語の続きは、こちらになります。
[湖面の霧 vol2-3]
|
Print
Twitter
short URL
いいね:31 |

