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●詩、小説●
2024-05-28 00:06:31バーチャル学校vol1 05
作 林柚希
お昼休み後の授業は、僕もケーも爆睡していて、何度も怒られた。
だから授業内容は覚えていない。
キーンコーンカーンコーンと終わりの鐘が鳴った時はうれしかったな。
ぼんやりして帰ってきて、着替えもせずにドサっとソファに横になる。
トゥルーは、お母さんから「早く着替えなさいよ~」とベランダから言われて仕方なくもそもそ起きだして着替え始めた。
もう眠くて仕方がない。だめだ。
「ちょっと寝ているよー。」着替え終えた僕は、自分の部屋のベッドに入ると、安心して眠り始めた。
「あの子、仕方ないわね。昨日何やっていたのかしら?」ブツブツ言いながら、ベランダで洗濯を干しているお母さん。
「トゥルー、ちょっと。ちょっと目を覚ましなさい。」軽く頬をペチペチ叩かれて。
しばらくして目が覚めたトゥルー。
「どうしたの?ご飯??」
「ご飯よ。目を覚ましなさいよ!そんなに夜前に寝ていたら夜中に目が覚めるわよ。」とお母さん。
「はーい。」仕方なく起きだして、今日のご飯を聞くトゥルー。
今日は、シチューだよ。思わずお母さんに、すぐ行くと言ってダイニングへ向かった。
ダイニングのテーブルの上には、大きめの皿に並々とシチューが湯気を立てている。
それとご飯にサラダだ。簡素に見えるけど、具だくさんのシチューが大好きだ。
「美味しそう。」ぼんやりしていた頭がハッキリとしだし、お腹が鳴る。
「ご飯にしましょうか。」
「ただいま。」バタン。玄関から父さんの声がする。
「お帰り!お父さん」僕が元気に答える。
「あなた、おかえりなさい。」お母さんも答える。
ダイニングにお父さんが入ってくると、
「いい匂いだなぁ~」と鼻をくんくんするお父さん。
「さ、みんな席についてね。」お母さんも元気になってきた。
「いただきまーす。」カチャカチャと音をさせて、夕飯を食べ始めた。
まず、お母さんが話し始めた。「最近、学校はどう?」
ちょっと、僕はギクっとして。「まぁまぁだよ。」
お父さんは、チラっと見ながら「お前、昨日部屋でずっと何をしていた?」
僕は冷や汗をかきながら「えと、本を読んでいたよ。」これは嘘じゃないはず。うん。
「徹夜で読んでいたのか?」父さんもいぶかし気だ。
「うん、そうだよ。」コクコク頷く僕。
「じゃあね、なんで『ボンっ』とか「ワーイワーイ」ってベッドで騒ぐ音とかするの?」お母さんも僕をじーっと見ている。
「え!?」僕は、答えに窮してしまい、答えられない。
「それじゃ、質問を変えるね?なんの本を読んでいるの?」とお母さん。なんだかにらみつけている。
「えっと、それが…。…ま、ほうの本です。」答えちゃった。
「ま、ほうって魔法の本?」お母さんとお父さんは驚いて二人同時に言ってきた。
「そ、そう。」もう勘弁して~。
「じゃ、ちょっとその本を見せてみなさい。」とお父さん。なぜか今はほっとしている。
「そうね。」お母さんもなにやら嬉しそうだ。
僕の部屋から『はじめての魔法』の本を持ってくると、お父さんに渡した。
「本よ開け」お母さんとお父さんが同時に言い放った。
ボンっと音がして、本が開く。
本の中身を見て、二人とも感心して読んでいる。
「なんで言えるの?」僕は驚いた。
「なんでだともう?」お母さんはウキウキだ。
「…魔法使いだから?」僕は、恐る恐る答える。
「そう!二人とも!」二人ともスポットライトでも浴びているみたいだ。
「二人のなれそめを話す時が来たようだな。」
驚くことに、お父さんは魔法協会の職員で執筆や編集活動をしているそうだ。
「だって、お父さん会社員だって言っていたよ?」僕はこの偶然に驚きを隠せない。
「そうだよ、お父さんは魔法協会って言う出版社の会社員だよ。」にべもなく言う父さん。
そして、そこで働くお父さんに魔法の植物の扱い方の質問をいくつも送って、本の紹介を受けたのが今のお母さんだった、らしい。
「当時のお母さん、そりゃ可愛かったぞー」お父さんは、酔ってないかな。
「あなたねぇ。私の顔目当てだったの?」
「違うよー。」
なんか、ラブラブな雰囲気になって、僕は部屋へ帰ろうと思い、席を立ちかけ。
2人ともハッとして「まぁ、座りなさい」とお父さんが言った。
「それで、その本はどこで手に入れたの?」お母さん。
「えと、担任の先生だよ。」顔を思い出しながら答えた。
「そう。」
「えとね、その本の著者でもあるよ。」って付け加えたら2人とも驚いていた。
「そうなんだ、アイツ、トゥルーの学校で何やってるんだろうな?」お父さんは色々思い出している顔をしている。
「そうね、あなた、今度担任の先生に会ってみたいわね。ぜひ。」
「そうだな。」お母さんに返事をするお父さん。
お父さんはトゥルーに向かって「魔法の勉強をするんだろう?いいよ。」
「ほんと?お父さん。それからお母さんも。」とトゥルー
「私も賛成だよ。ただし、徹夜はいけません。わかった?」
「はーい。」僕は上機嫌だ。
僕は、嬉しかったので夕飯を食べた後、片づけて自分の部屋へ戻った。
もう、大安心して、爆睡一直線だった。
この作品は、とある編集部へ送った投稿作品です。
がんばって書いたら、どう考えても規定枚数を超えてしまいました。
だけど、熱意が伝わっていいかも、と送ってしまった作品です。
もちろん、選外にもれてしまいましたが。
この先も続きますので、楽しみにしていてください。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 08
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 09
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 10
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 11
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 13
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 14
物語の終わりは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 15-17
お昼休み後の授業は、僕もケーも爆睡していて、何度も怒られた。
だから授業内容は覚えていない。
キーンコーンカーンコーンと終わりの鐘が鳴った時はうれしかったな。
ぼんやりして帰ってきて、着替えもせずにドサっとソファに横になる。
トゥルーは、お母さんから「早く着替えなさいよ~」とベランダから言われて仕方なくもそもそ起きだして着替え始めた。
もう眠くて仕方がない。だめだ。
「ちょっと寝ているよー。」着替え終えた僕は、自分の部屋のベッドに入ると、安心して眠り始めた。
「あの子、仕方ないわね。昨日何やっていたのかしら?」ブツブツ言いながら、ベランダで洗濯を干しているお母さん。
「トゥルー、ちょっと。ちょっと目を覚ましなさい。」軽く頬をペチペチ叩かれて。
しばらくして目が覚めたトゥルー。
「どうしたの?ご飯??」
「ご飯よ。目を覚ましなさいよ!そんなに夜前に寝ていたら夜中に目が覚めるわよ。」とお母さん。
「はーい。」仕方なく起きだして、今日のご飯を聞くトゥルー。
今日は、シチューだよ。思わずお母さんに、すぐ行くと言ってダイニングへ向かった。
ダイニングのテーブルの上には、大きめの皿に並々とシチューが湯気を立てている。
それとご飯にサラダだ。簡素に見えるけど、具だくさんのシチューが大好きだ。
「美味しそう。」ぼんやりしていた頭がハッキリとしだし、お腹が鳴る。
「ご飯にしましょうか。」
「ただいま。」バタン。玄関から父さんの声がする。
「お帰り!お父さん」僕が元気に答える。
「あなた、おかえりなさい。」お母さんも答える。
ダイニングにお父さんが入ってくると、
「いい匂いだなぁ~」と鼻をくんくんするお父さん。
「さ、みんな席についてね。」お母さんも元気になってきた。
「いただきまーす。」カチャカチャと音をさせて、夕飯を食べ始めた。
まず、お母さんが話し始めた。「最近、学校はどう?」
ちょっと、僕はギクっとして。「まぁまぁだよ。」
お父さんは、チラっと見ながら「お前、昨日部屋でずっと何をしていた?」
僕は冷や汗をかきながら「えと、本を読んでいたよ。」これは嘘じゃないはず。うん。
「徹夜で読んでいたのか?」父さんもいぶかし気だ。
「うん、そうだよ。」コクコク頷く僕。
「じゃあね、なんで『ボンっ』とか「ワーイワーイ」ってベッドで騒ぐ音とかするの?」お母さんも僕をじーっと見ている。
「え!?」僕は、答えに窮してしまい、答えられない。
「それじゃ、質問を変えるね?なんの本を読んでいるの?」とお母さん。なんだかにらみつけている。
「えっと、それが…。…ま、ほうの本です。」答えちゃった。
「ま、ほうって魔法の本?」お母さんとお父さんは驚いて二人同時に言ってきた。
「そ、そう。」もう勘弁して~。
「じゃ、ちょっとその本を見せてみなさい。」とお父さん。なぜか今はほっとしている。
「そうね。」お母さんもなにやら嬉しそうだ。
僕の部屋から『はじめての魔法』の本を持ってくると、お父さんに渡した。
「本よ開け」お母さんとお父さんが同時に言い放った。
ボンっと音がして、本が開く。
本の中身を見て、二人とも感心して読んでいる。
「なんで言えるの?」僕は驚いた。
「なんでだともう?」お母さんはウキウキだ。
「…魔法使いだから?」僕は、恐る恐る答える。
「そう!二人とも!」二人ともスポットライトでも浴びているみたいだ。
「二人のなれそめを話す時が来たようだな。」
驚くことに、お父さんは魔法協会の職員で執筆や編集活動をしているそうだ。
「だって、お父さん会社員だって言っていたよ?」僕はこの偶然に驚きを隠せない。
「そうだよ、お父さんは魔法協会って言う出版社の会社員だよ。」にべもなく言う父さん。
そして、そこで働くお父さんに魔法の植物の扱い方の質問をいくつも送って、本の紹介を受けたのが今のお母さんだった、らしい。
「当時のお母さん、そりゃ可愛かったぞー」お父さんは、酔ってないかな。
「あなたねぇ。私の顔目当てだったの?」
「違うよー。」
なんか、ラブラブな雰囲気になって、僕は部屋へ帰ろうと思い、席を立ちかけ。
2人ともハッとして「まぁ、座りなさい」とお父さんが言った。
「それで、その本はどこで手に入れたの?」お母さん。
「えと、担任の先生だよ。」顔を思い出しながら答えた。
「そう。」
「えとね、その本の著者でもあるよ。」って付け加えたら2人とも驚いていた。
「そうなんだ、アイツ、トゥルーの学校で何やってるんだろうな?」お父さんは色々思い出している顔をしている。
「そうね、あなた、今度担任の先生に会ってみたいわね。ぜひ。」
「そうだな。」お母さんに返事をするお父さん。
お父さんはトゥルーに向かって「魔法の勉強をするんだろう?いいよ。」
「ほんと?お父さん。それからお母さんも。」とトゥルー
「私も賛成だよ。ただし、徹夜はいけません。わかった?」
「はーい。」僕は上機嫌だ。
僕は、嬉しかったので夕飯を食べた後、片づけて自分の部屋へ戻った。
もう、大安心して、爆睡一直線だった。
この作品は、とある編集部へ送った投稿作品です。
がんばって書いたら、どう考えても規定枚数を超えてしまいました。
だけど、熱意が伝わっていいかも、と送ってしまった作品です。
もちろん、選外にもれてしまいましたが。
この先も続きますので、楽しみにしていてください。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 08
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 09
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 10
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 11
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 13
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 14
物語の終わりは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 15-17
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