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Editer:snow Date:2025-06-22 19:54

作 林柚希
私は晴美
探偵社で事務仕事をしている
彼氏はユーリさんといって日本人とイギリス人のハーフ
実はバンパイアだっだのだけれど
一晩苦しみぬくという儀式のおかげで
見事に人間になれたのだった
「あ、晴美さん?」
すやすや眠っている私を見て
嬉しそうに顔を覗いていたユーリさんに気がついて
私も目を覚ます
「あれ?ユーリさん?」
「そうですよ」
と言って、手を握り返してくる
軽くキスをして
「おはよう、晴美さん」
私も嬉しくて
「おはよう、ユーリさん」
と返事を返してキスを返す
「私は人間になれたんですね」
なんだか感慨深い様子だ
「お父様と種族が別になってしまって悲しくはないの?」
おずおずと聞いてみると
「少しさびしいですけれどね、どちらかというと不便だったし
晴美さんと同じ人間になれてとても嬉しいんですよ」
「そうですか、それでこれからどうしましょうか?」
「そうですね、私の母に会ってもらえますか」
「確か、日本人のお母様でしたっけ」
「そうなんです、昼間に会いに行って驚かしたいんですよ」
なんだか、いたずらっ子のような楽しげな目線で言ってきた
「それとも、このままベッドで一日過ごしますか?」
それも悪くないけど、ユーリさんのお母様にも会ってみたい
「お母様に会いましょうよ」
「そうしましょうか
では、まず朝食をとりましょう」
ユーリさんと支度をして、近所のカフェで軽く朝食をとった後、
お母様の家に行ってみた
そこは、街中の花屋さんで、せっせと働いている年配の女性がいた
「いらっしゃ…あら?ユーリ?」
「お母さん、久しぶり」
「こんにちは」
「あら、ユーリ、この方は?」
「僕の婚約者の晴美さんだよ」
「はじめまして、晴美と申します」
ペコっとお辞儀をすると
「えっだって、あなたバンパイア…いえ」
「あ、お母さん、私は人間になれたんだよ」
あわててユーリさんが言い添えると
「まぁ、そうなの?
それであなた、昼間なのに平気な顔しているのね
良かったわね
いいわ、詳しくは上がって頂戴
今日は店じまいしちゃうから」
家に上がるとアチコチに様々な花が飾ってある
生け花だけでなく、ドライフラワーもあった
「晴美さん、とりあえず麦茶でいいかしら」
「あ、おかまいなく
突然お邪魔したのはこちらですから」
「そう
紹介が遅れましたね
私は由里香と申します」
「よろしくお願い致します」
ひと口、お茶を飲んで
「失礼な事を聞くようですが、お母様は人間なんですよね?」
「そうなの、私は人間ですよ
この子の父との間にこの子をもうけましたけれどね
結婚はしていないの
実は両方の両親から大反対されましてね
この子は一応引き取りましたけれど
父親とはたまに会っていたようですね
そうでしょ?ユーリ」
「そう、たまに会っていたよ、お母さん」
「ハーフでも正直人間と一緒に暮らすには苦労がありましてね~」
「お母さん、それはいいから、僕と晴美さんが結婚してもいいよね?」
「もちろん!人間になったのだし、それは構わないわよ
良かったわね、いい人がいて
幸せになるのよ、ユーリ」
「晴美さん、この子をよろしくお願いしますね」
「いえいえ、こちらこそ、よろしくお願います」
お母様の家を出た後、私の家に行くかと思ったら
「なんだか緊張しちゃったよ
晴美さんのご両親に会うのはまた今度にして
昼間にしかできない遊びがしたいな」
「もう、子供みたいなんだから」
私はちょっと睨んで、
「結婚するんだったらちゃんと職に就けって
親に言われないか心配ですよ、私は」
「そうだね、一応貯金は貯まっているんだけどな
それじゃだめ?」
「いくらくらいなの?」
「ん~、ざっと1000万円くらい」
「えっ、そんなに?」
「それから、今の家で一緒に暮らせたら嬉しいんだけど
どうでしょう?」
「あの立派な家ね
あれなら、家の両親も文句を言わないかな」
「そうね、それなら大丈夫かな」
コホンとユーリさんが咳をして
「この話はこれでおしまい
あのね、ぜひやりたいことがあるんだけどね」
…と言って、聞いた話が
小さなころから、海やプールで遊んでみたかったらしくて
その足で水着を買いに行って
アイスランドという、プールの施設に行って、
思いっきり遊んだのだった
それこそ、太陽の光を存分に浴びて、
ウォータースライダーで滑ったり
ゴムボートに乗って、流れるまま滑るというアトラクションで遊んだり
ほんとにユーリさんが、こんなに心の底から笑ったのって
初めて見たのかもしれないと思ったのだった
物語の初めは、こちらになります。
蛍火の夜vol1 蛍に逢いに
物語の続きは、こちらになります。
蛍火の夜vol2 ユーリさんに逢って
物語の続きは、こちらになります。
蛍火の夜vol3 ユーリさんを知って
物語の続きは、こちらになります。
蛍火の夜vol4 長い夜を越えて
物語の最後は、こちらになります。
蛍火の夜vol5 日差しを受けて
蛍火の夜 vol.5 日差しを受けて

作 林柚希
私は晴美
探偵社で事務仕事をしている
彼氏はユーリさんといって日本人とイギリス人のハーフ
実はバンパイアだっだのだけれど
一晩苦しみぬくという儀式のおかげで
見事に人間になれたのだった
「あ、晴美さん?」
すやすや眠っている私を見て
嬉しそうに顔を覗いていたユーリさんに気がついて
私も目を覚ます
「あれ?ユーリさん?」
「そうですよ」
と言って、手を握り返してくる
軽くキスをして
「おはよう、晴美さん」
私も嬉しくて
「おはよう、ユーリさん」
と返事を返してキスを返す
「私は人間になれたんですね」
なんだか感慨深い様子だ
「お父様と種族が別になってしまって悲しくはないの?」
おずおずと聞いてみると
「少しさびしいですけれどね、どちらかというと不便だったし
晴美さんと同じ人間になれてとても嬉しいんですよ」
「そうですか、それでこれからどうしましょうか?」
「そうですね、私の母に会ってもらえますか」
「確か、日本人のお母様でしたっけ」
「そうなんです、昼間に会いに行って驚かしたいんですよ」
なんだか、いたずらっ子のような楽しげな目線で言ってきた
「それとも、このままベッドで一日過ごしますか?」
それも悪くないけど、ユーリさんのお母様にも会ってみたい
「お母様に会いましょうよ」
「そうしましょうか
では、まず朝食をとりましょう」
ユーリさんと支度をして、近所のカフェで軽く朝食をとった後、
お母様の家に行ってみた
そこは、街中の花屋さんで、せっせと働いている年配の女性がいた
「いらっしゃ…あら?ユーリ?」
「お母さん、久しぶり」
「こんにちは」
「あら、ユーリ、この方は?」
「僕の婚約者の晴美さんだよ」
「はじめまして、晴美と申します」
ペコっとお辞儀をすると
「えっだって、あなたバンパイア…いえ」
「あ、お母さん、私は人間になれたんだよ」
あわててユーリさんが言い添えると
「まぁ、そうなの?
それであなた、昼間なのに平気な顔しているのね
良かったわね
いいわ、詳しくは上がって頂戴
今日は店じまいしちゃうから」
家に上がるとアチコチに様々な花が飾ってある
生け花だけでなく、ドライフラワーもあった
「晴美さん、とりあえず麦茶でいいかしら」
「あ、おかまいなく
突然お邪魔したのはこちらですから」
「そう
紹介が遅れましたね
私は由里香と申します」
「よろしくお願い致します」
ひと口、お茶を飲んで
「失礼な事を聞くようですが、お母様は人間なんですよね?」
「そうなの、私は人間ですよ
この子の父との間にこの子をもうけましたけれどね
結婚はしていないの
実は両方の両親から大反対されましてね
この子は一応引き取りましたけれど
父親とはたまに会っていたようですね
そうでしょ?ユーリ」
「そう、たまに会っていたよ、お母さん」
「ハーフでも正直人間と一緒に暮らすには苦労がありましてね~」
「お母さん、それはいいから、僕と晴美さんが結婚してもいいよね?」
「もちろん!人間になったのだし、それは構わないわよ
良かったわね、いい人がいて
幸せになるのよ、ユーリ」
「晴美さん、この子をよろしくお願いしますね」
「いえいえ、こちらこそ、よろしくお願います」
お母様の家を出た後、私の家に行くかと思ったら
「なんだか緊張しちゃったよ
晴美さんのご両親に会うのはまた今度にして
昼間にしかできない遊びがしたいな」
「もう、子供みたいなんだから」
私はちょっと睨んで、
「結婚するんだったらちゃんと職に就けって
親に言われないか心配ですよ、私は」
「そうだね、一応貯金は貯まっているんだけどな
それじゃだめ?」
「いくらくらいなの?」
「ん~、ざっと1000万円くらい」
「えっ、そんなに?」
「それから、今の家で一緒に暮らせたら嬉しいんだけど
どうでしょう?」
「あの立派な家ね
あれなら、家の両親も文句を言わないかな」
「そうね、それなら大丈夫かな」
コホンとユーリさんが咳をして
「この話はこれでおしまい
あのね、ぜひやりたいことがあるんだけどね」
…と言って、聞いた話が
小さなころから、海やプールで遊んでみたかったらしくて
その足で水着を買いに行って
アイスランドという、プールの施設に行って、
思いっきり遊んだのだった
それこそ、太陽の光を存分に浴びて、
ウォータースライダーで滑ったり
ゴムボートに乗って、流れるまま滑るというアトラクションで遊んだり
ほんとにユーリさんが、こんなに心の底から笑ったのって
初めて見たのかもしれないと思ったのだった
物語の初めは、こちらになります。
蛍火の夜vol1 蛍に逢いに
物語の続きは、こちらになります。
蛍火の夜vol2 ユーリさんに逢って
物語の続きは、こちらになります。
蛍火の夜vol3 ユーリさんを知って
物語の続きは、こちらになります。
蛍火の夜vol4 長い夜を越えて
物語の最後は、こちらになります。
蛍火の夜vol5 日差しを受けて
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