詩、小説
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Editer:snow Date:2025-11-01 05:23

作 林柚希
僕とケーは朝食も終わり、ルーカスと他愛ないおしゃべりして楽しんでいた。
小さくさせられて、絶望と怒りを味わったけれど、まずは元気にならなくちゃ、というケーの言葉にハッとさせられたのだった。
そして、昼食後までそんな状態が続き、父さんが帰ってきて母さんを交えて居間で一緒に話していた。
「父さん、それでとりあえずはノヴァさんが適任なんだね。」僕は再度父さんに訊いた。
「そうだな。魔法協会でも色々調べたんだけど情報が少なかったと言った通りだから。」父さんはタバコをふかしている。
「ノヴァさんはあの外見でもれっきとした古参の魔法使いなのよ。大丈夫、経験豊かだから任せて!と張り切っていたわよ。」母さんはなんだかウキウキしている。
「それで、私のお父さんとお母さんは大丈夫でしたでしょうか?」ケーだ。そうだよな、ケーは両親ともう10日くらいは会ってないだろうか。
「ケー、心配だよね?僕もなんだか心配だよ。」僕は、ケーのことが心配だった。父さんのふかすタバコも。
「トゥルー、大丈夫だよ。そんなに心配しなくても。」ケーはなんだか元気だ。どうしてだろう。元気なのはいいけれど。
「私ね、占いをしてみたの。そうしたら、『必ず元の状態に戻る』って出たよ。」ケーは心なしか自信満々だ。
「そっか。よかった!ケーの占いなら大丈夫だね。」僕もほくほくだ。なんだかほぅっとため息が漏れた。
「トゥルー!ノヴァさんから心の通信が繋がったわよ。繋ぐわね。」母さんだ。
「了解!」僕も早く聞きたくてうずうずしている。
(トゥルー、ケーちゃん。その後どうかしら?ノヴァですけど。)本当にノヴァさんの声だ。深く思慮深い女性の声だ。
(トゥルーです。それなりに過ごしています。もう今の体に順応していますよ。)僕はカラ元気でも元気に見せたくてそう答えた。
(ケーです。わりと元気にしていますよ。ノヴァさんはあれからどうですか?)ケーは文字通り元気な様子で答えていた。
(私は、今まで通りよ。二人ともそうしてしまってリーダーとして責任を感じていたけれどね。)ノヴァさんは、固い口調で答えた。
(まぁ、挨拶はいいわよ。それで、調べたことを教えてくださらないかしら?)母さんは、先を知りたくてしょうがないようだった。
(とりあえずはね、小さくする魔法なんだけどね、結論から言えば解除する方法はあるわよ。)ノヴァさんは明るい口調でそう答えた。
(あるんですね?よかった~!)僕とケーと母さんと父さんはみんなほぅっとため息が漏れた。
(ワンダリング先生、聞いた通りだが。大丈夫かね、今は?)父さんが驚くことにワンダリング先生のことを言い出した。
(ワンダリングだけど、皆さん、僕も家で聴いていたよ。良かったね、トゥルーくんにケーさん。)ワンダリング先生の頼りになる声を聞いて尚安心した。
(ワンダリング先生、聞いてたんですね?)僕とケーは同時にしゃべっていた。
(そうだよ、二人とも安心していい。そしてノヴァさん、続きをどうぞ。)先生が先を促した。
(そうですね。解除は確かにできます。私の魔法で。だけど幾つか注意点があります。)ノヴァさんが言った。
(まず、呪文をかけた存在の物を必要とします。私の魔法ではね、解除したい魔法を作った存在の気力をちょっと流用します。)ノヴァさんも再び固い声になって言った。
(呪文をかけた存在の物ですか、難しいですよね。もう死んでいるし。)母さんがため息をまた漏らした。
(それなら、たたかった支部を調べてみようか。)父さんだ。うーん、危険は無いのだろうか?
(危険は無いのですか?ノヴァさんや先生はどう思いますか?)ケーだ。やっぱりそう思うよね。
(私は、奴らはいないと思います。だけど支部にワナがある可能性は大だと思います。)ノヴァさんは考え深げに答えた。
(それなら、私達だけで行こうかしらねぇ。)母さんだ。そうだな、僕はケーを守らなきゃいけないよな。
(いや、母さん、僕とケーも連れて行ってよ。僕はむしろ行った方がいいような気がするよ。)僕は、山勘が働くのだろうか。そんな気がしていた。
(トゥルーのお母さん。私達を連れて行ってください。細かい所も探せるし、占いだと一緒に行った方がいいと出ていました。)ケーが決意表明をするように言った。
(そうか、それなら、あの時のメンバーでまた支部へ行こうか。)父さんだ。やっぱり話せるな、父さんは。
(そうしましょう。そういうことなら僕も行きますよ。)ワンダリング先生だ。ありがとう、先生、感謝するよ。
(それなら、明日の朝、トゥルー君の家に集合でいいかしらね。)ノヴァさんが言ったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-01 ワンダリング先生との打ち合わせ]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-02 ケーとの話し合い]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-03 同じ日の夜、僕の家にて]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-04 打ち合わせとプラス宣戦布告]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-05 ワンダリング先生の渡してきた本]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-06 戦いの準備]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-07 闇協会の支部での戦い1]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-08 戦いその2]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-09 戦いの終わり、そして]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-10 調べてまわって]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-11 風変わりな依頼]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-12 新たな戦い]
物語の最後は、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-13 最後の戦い、そして]
バーチャル学校vol4-11風変わりな依頼

作 林柚希
僕とケーは朝食も終わり、ルーカスと他愛ないおしゃべりして楽しんでいた。
小さくさせられて、絶望と怒りを味わったけれど、まずは元気にならなくちゃ、というケーの言葉にハッとさせられたのだった。
そして、昼食後までそんな状態が続き、父さんが帰ってきて母さんを交えて居間で一緒に話していた。
「父さん、それでとりあえずはノヴァさんが適任なんだね。」僕は再度父さんに訊いた。
「そうだな。魔法協会でも色々調べたんだけど情報が少なかったと言った通りだから。」父さんはタバコをふかしている。
「ノヴァさんはあの外見でもれっきとした古参の魔法使いなのよ。大丈夫、経験豊かだから任せて!と張り切っていたわよ。」母さんはなんだかウキウキしている。
「それで、私のお父さんとお母さんは大丈夫でしたでしょうか?」ケーだ。そうだよな、ケーは両親ともう10日くらいは会ってないだろうか。
「ケー、心配だよね?僕もなんだか心配だよ。」僕は、ケーのことが心配だった。父さんのふかすタバコも。
「トゥルー、大丈夫だよ。そんなに心配しなくても。」ケーはなんだか元気だ。どうしてだろう。元気なのはいいけれど。
「私ね、占いをしてみたの。そうしたら、『必ず元の状態に戻る』って出たよ。」ケーは心なしか自信満々だ。
「そっか。よかった!ケーの占いなら大丈夫だね。」僕もほくほくだ。なんだかほぅっとため息が漏れた。
「トゥルー!ノヴァさんから心の通信が繋がったわよ。繋ぐわね。」母さんだ。
「了解!」僕も早く聞きたくてうずうずしている。
(トゥルー、ケーちゃん。その後どうかしら?ノヴァですけど。)本当にノヴァさんの声だ。深く思慮深い女性の声だ。
(トゥルーです。それなりに過ごしています。もう今の体に順応していますよ。)僕はカラ元気でも元気に見せたくてそう答えた。
(ケーです。わりと元気にしていますよ。ノヴァさんはあれからどうですか?)ケーは文字通り元気な様子で答えていた。
(私は、今まで通りよ。二人ともそうしてしまってリーダーとして責任を感じていたけれどね。)ノヴァさんは、固い口調で答えた。
(まぁ、挨拶はいいわよ。それで、調べたことを教えてくださらないかしら?)母さんは、先を知りたくてしょうがないようだった。
(とりあえずはね、小さくする魔法なんだけどね、結論から言えば解除する方法はあるわよ。)ノヴァさんは明るい口調でそう答えた。
(あるんですね?よかった~!)僕とケーと母さんと父さんはみんなほぅっとため息が漏れた。
(ワンダリング先生、聞いた通りだが。大丈夫かね、今は?)父さんが驚くことにワンダリング先生のことを言い出した。
(ワンダリングだけど、皆さん、僕も家で聴いていたよ。良かったね、トゥルーくんにケーさん。)ワンダリング先生の頼りになる声を聞いて尚安心した。
(ワンダリング先生、聞いてたんですね?)僕とケーは同時にしゃべっていた。
(そうだよ、二人とも安心していい。そしてノヴァさん、続きをどうぞ。)先生が先を促した。
(そうですね。解除は確かにできます。私の魔法で。だけど幾つか注意点があります。)ノヴァさんが言った。
(まず、呪文をかけた存在の物を必要とします。私の魔法ではね、解除したい魔法を作った存在の気力をちょっと流用します。)ノヴァさんも再び固い声になって言った。
(呪文をかけた存在の物ですか、難しいですよね。もう死んでいるし。)母さんがため息をまた漏らした。
(それなら、たたかった支部を調べてみようか。)父さんだ。うーん、危険は無いのだろうか?
(危険は無いのですか?ノヴァさんや先生はどう思いますか?)ケーだ。やっぱりそう思うよね。
(私は、奴らはいないと思います。だけど支部にワナがある可能性は大だと思います。)ノヴァさんは考え深げに答えた。
(それなら、私達だけで行こうかしらねぇ。)母さんだ。そうだな、僕はケーを守らなきゃいけないよな。
(いや、母さん、僕とケーも連れて行ってよ。僕はむしろ行った方がいいような気がするよ。)僕は、山勘が働くのだろうか。そんな気がしていた。
(トゥルーのお母さん。私達を連れて行ってください。細かい所も探せるし、占いだと一緒に行った方がいいと出ていました。)ケーが決意表明をするように言った。
(そうか、それなら、あの時のメンバーでまた支部へ行こうか。)父さんだ。やっぱり話せるな、父さんは。
(そうしましょう。そういうことなら僕も行きますよ。)ワンダリング先生だ。ありがとう、先生、感謝するよ。
(それなら、明日の朝、トゥルー君の家に集合でいいかしらね。)ノヴァさんが言ったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-01 ワンダリング先生との打ち合わせ]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-02 ケーとの話し合い]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-03 同じ日の夜、僕の家にて]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-04 打ち合わせとプラス宣戦布告]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-05 ワンダリング先生の渡してきた本]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-06 戦いの準備]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-07 闇協会の支部での戦い1]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-08 戦いその2]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-09 戦いの終わり、そして]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-10 調べてまわって]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-11 風変わりな依頼]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-12 新たな戦い]
物語の最後は、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-13 最後の戦い、そして]
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