詩、小説
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Editer:snow Date:2025-11-02 01:17

作 林柚希
次の日の朝になり、僕、ケー、父さん、母さん、ワンダリング先生、ノヴァさんが僕の家で集まった。
「さて、皆さんまた支部に行く事になるとは思いませんでしたね。」先生だけでなく、皆苦笑いしていた。
「準備はいいですか?」ノヴァさんだ。皆、頷いている。
「支部には見張りと、案内がいます。安全だとは思いますが、一応用心してください。」ノヴァさんはウインクすると笑って言った。
「では、行きましょう。」先生が行った。
支部につくと、裏に回った。裏には、見張りが立っていてノヴァさんとは顔見知りのようだった。
二、三話をすると扉を開けてくれた。
中に入ると、
「行きますよ。」短く言うと、以前のようにノヴァさんが先頭になり、ワンダリング先生、僕、ケー、母さん、父さんの順で建物に入っていった。
ちなみに僕とケーは母さんのポケットの左右に入っていた。
建物に入ると、普通の建物なのに、陰気くささが多少抜けた感がある。
案内をしてくれる人に、最後に入った部屋を案内してもらった。3階の司祭の部屋だった。
部屋に入ってみると、その部屋は会議室のようになっており、椅子と机がやたらと並んでいるままだった。
「外で待っています。」案内の人は部屋の外に出ていった。
「じゃ、中を探しますか。」ワンダリング先生が言った。
「司祭の個人的なものを探してください。ペンなどはいいかもしれません。」ノヴァさんも言った。
とはいえ、会議室のような部屋には、そのような物はなく、皆部屋の真ん中に再集合した。
「どうしましょうか。」母さんだ。
「何もないよですよね。」ケーが言った。
「隠し扉とかないかな?」僕も言ってみた。
「いや、奥に扉が一つあったよ。司祭の書斎じゃないかな。」さすが父さんだ。
「じゃ、そこをよく探してみましょう。」ノヴァさんだ。
皆、その扉へ移動を開始した。
扉を開けたのは、ワンダリング先生だった。ノヴァさんが一番始めに入り、僕とケー、母さん、父さんと続いた。
最後にワンダリング先生が入った。
その部屋は、重厚な雰囲気で灰色の壁紙で重そうな書斎の机があった。書斎の机の横には本棚びっしりあり、窓は机の後ろに一か所だった。窓のカーテンは黒で、細く光が差し込んでいた。
「では探しましょう」心なしかひそひそとワンダリング先生が言った。
母さんと僕、ケーは机周りにした。僕とケーは、机に飛び乗り、母さんは机の引き出しを開けている。
机の上の左側には、ピラミッドの上に小さく球体が浮いている。僕とケーは驚いていた。
「どうして浮いているのだろうね?」ケーが密やかに言う。
「さぁ?マグネットかな?」僕も答えるが知っているわけではない。
ピラミッドの右にはペン立てがあり、ペンが何本か入っている。
ペンの右側には、ライトが置いてあり、机の上の方はこんなところだ。
「母さん、どう?」僕が言った。
「そうねぇ、色々書類が入っているけれど、めぼしい物はないわねぇ。」母さんは右側の引き出しは全部見切ったようだ。
「左側の引き出しを開けるわよ。」母さんが開けながら言った。
引き出しを開けると、ペンが何本かと細長い入れ物が幾つか入っていた。
「皆を呼びましょうね。」ケーが言った。
「そうね。皆、ちょっと来て頂戴。」母さんが言った。
皆が机の周囲に集まると、母さんが、説明しだした。
「…だから、このペンあたりがいいのかもしれないわね。」
「そうですね。」ノヴァさんだ。
「僕は、司祭の日記を読んでいるんだけどね。」皆ハッとして聴いている。
「四角いペンダントに、小さくなる呪いの解除呪文を封じ込めた、とあるよ。」父さんは、頷きながら言った。
「ほんとに?父さん。」僕と父さん以外の皆は一様に驚き、シーンとしている。
左側の引き出しを探してみると、入れ物に四角いペンダントのネックレスがあった。
「トゥルー、まず床に行こうか。」先生が手のひらに僕を乗せると、机の前にスペースを作りそこに飛び降りた。
「呪い解除。」四角いペンダントを父さんが持ち、僕の前で三回ペンダントを振るとそうペンダントが言った。
僕は、急に視点が上に上がって、驚いた。周囲も立て続けに驚いていた。
「やった!!戻った!!」僕は、物凄く喜んだ。そうだケーもだ。
次に、ケーを僕の手のひらに載せて、優しく「大丈夫だよ。」と僕がケーに言った。
「わかってる。」ケーが応えた。ケーはこんなに小さかったのか。今更ながら僕は驚いた。
「呪い解除。」四角いペンダントを父さんが持ち、ケーの前で三回ペンダントを振るとまたペンダントが言った。
ケーは「ひぁあ。」と驚いた声をあげた。ぐんぐんと大きくなり、気づくといつものケーだった。
「ケー!」僕はケーに抱きついた。
「トゥルー」ケーも僕に抱きついた。
皆、わぁっと取り囲んで、その奇跡を喜び合ったのだった。
そしてちょっと物色していた先生が、「これも珍しいですよね。」先生がピラミッドのモニュメントに触れていた。
すると!ピラミッドが紫色に光り、光が書斎の本棚の前に注がれた。
皆は、慌てて光をよけて、光を凝視した。光は亡霊に成りかわったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-01 ワンダリング先生との打ち合わせ]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-02 ケーとの話し合い]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-03 同じ日の夜、僕の家にて]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-04 打ち合わせとプラス宣戦布告]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-05 ワンダリング先生の渡してきた本]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-06 戦いの準備]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-07 闇協会の支部での戦い1]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-08 戦いその2]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-09 戦いの終わり、そして]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-10 調べてまわって]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-11 風変わりな依頼]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-12 新たな戦い]
物語の最後は、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-13 最後の戦い、そして]
バーチャル学校vol4-12新たな戦い

作 林柚希
次の日の朝になり、僕、ケー、父さん、母さん、ワンダリング先生、ノヴァさんが僕の家で集まった。
「さて、皆さんまた支部に行く事になるとは思いませんでしたね。」先生だけでなく、皆苦笑いしていた。
「準備はいいですか?」ノヴァさんだ。皆、頷いている。
「支部には見張りと、案内がいます。安全だとは思いますが、一応用心してください。」ノヴァさんはウインクすると笑って言った。
「では、行きましょう。」先生が行った。
支部につくと、裏に回った。裏には、見張りが立っていてノヴァさんとは顔見知りのようだった。
二、三話をすると扉を開けてくれた。
中に入ると、
「行きますよ。」短く言うと、以前のようにノヴァさんが先頭になり、ワンダリング先生、僕、ケー、母さん、父さんの順で建物に入っていった。
ちなみに僕とケーは母さんのポケットの左右に入っていた。
建物に入ると、普通の建物なのに、陰気くささが多少抜けた感がある。
案内をしてくれる人に、最後に入った部屋を案内してもらった。3階の司祭の部屋だった。
部屋に入ってみると、その部屋は会議室のようになっており、椅子と机がやたらと並んでいるままだった。
「外で待っています。」案内の人は部屋の外に出ていった。
「じゃ、中を探しますか。」ワンダリング先生が言った。
「司祭の個人的なものを探してください。ペンなどはいいかもしれません。」ノヴァさんも言った。
とはいえ、会議室のような部屋には、そのような物はなく、皆部屋の真ん中に再集合した。
「どうしましょうか。」母さんだ。
「何もないよですよね。」ケーが言った。
「隠し扉とかないかな?」僕も言ってみた。
「いや、奥に扉が一つあったよ。司祭の書斎じゃないかな。」さすが父さんだ。
「じゃ、そこをよく探してみましょう。」ノヴァさんだ。
皆、その扉へ移動を開始した。
扉を開けたのは、ワンダリング先生だった。ノヴァさんが一番始めに入り、僕とケー、母さん、父さんと続いた。
最後にワンダリング先生が入った。
その部屋は、重厚な雰囲気で灰色の壁紙で重そうな書斎の机があった。書斎の机の横には本棚びっしりあり、窓は机の後ろに一か所だった。窓のカーテンは黒で、細く光が差し込んでいた。
「では探しましょう」心なしかひそひそとワンダリング先生が言った。
母さんと僕、ケーは机周りにした。僕とケーは、机に飛び乗り、母さんは机の引き出しを開けている。
机の上の左側には、ピラミッドの上に小さく球体が浮いている。僕とケーは驚いていた。
「どうして浮いているのだろうね?」ケーが密やかに言う。
「さぁ?マグネットかな?」僕も答えるが知っているわけではない。
ピラミッドの右にはペン立てがあり、ペンが何本か入っている。
ペンの右側には、ライトが置いてあり、机の上の方はこんなところだ。
「母さん、どう?」僕が言った。
「そうねぇ、色々書類が入っているけれど、めぼしい物はないわねぇ。」母さんは右側の引き出しは全部見切ったようだ。
「左側の引き出しを開けるわよ。」母さんが開けながら言った。
引き出しを開けると、ペンが何本かと細長い入れ物が幾つか入っていた。
「皆を呼びましょうね。」ケーが言った。
「そうね。皆、ちょっと来て頂戴。」母さんが言った。
皆が机の周囲に集まると、母さんが、説明しだした。
「…だから、このペンあたりがいいのかもしれないわね。」
「そうですね。」ノヴァさんだ。
「僕は、司祭の日記を読んでいるんだけどね。」皆ハッとして聴いている。
「四角いペンダントに、小さくなる呪いの解除呪文を封じ込めた、とあるよ。」父さんは、頷きながら言った。
「ほんとに?父さん。」僕と父さん以外の皆は一様に驚き、シーンとしている。
左側の引き出しを探してみると、入れ物に四角いペンダントのネックレスがあった。
「トゥルー、まず床に行こうか。」先生が手のひらに僕を乗せると、机の前にスペースを作りそこに飛び降りた。
「呪い解除。」四角いペンダントを父さんが持ち、僕の前で三回ペンダントを振るとそうペンダントが言った。
僕は、急に視点が上に上がって、驚いた。周囲も立て続けに驚いていた。
「やった!!戻った!!」僕は、物凄く喜んだ。そうだケーもだ。
次に、ケーを僕の手のひらに載せて、優しく「大丈夫だよ。」と僕がケーに言った。
「わかってる。」ケーが応えた。ケーはこんなに小さかったのか。今更ながら僕は驚いた。
「呪い解除。」四角いペンダントを父さんが持ち、ケーの前で三回ペンダントを振るとまたペンダントが言った。
ケーは「ひぁあ。」と驚いた声をあげた。ぐんぐんと大きくなり、気づくといつものケーだった。
「ケー!」僕はケーに抱きついた。
「トゥルー」ケーも僕に抱きついた。
皆、わぁっと取り囲んで、その奇跡を喜び合ったのだった。
そしてちょっと物色していた先生が、「これも珍しいですよね。」先生がピラミッドのモニュメントに触れていた。
すると!ピラミッドが紫色に光り、光が書斎の本棚の前に注がれた。
皆は、慌てて光をよけて、光を凝視した。光は亡霊に成りかわったのだった。
物語の初めは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-01 ワンダリング先生との打ち合わせ]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-02 ケーとの話し合い]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-03 同じ日の夜、僕の家にて]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-04 打ち合わせとプラス宣戦布告]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-05 ワンダリング先生の渡してきた本]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-06 戦いの準備]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-07 闇協会の支部での戦い1]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-08 戦いその2]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-09 戦いの終わり、そして]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-10 調べてまわって]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-11 風変わりな依頼]
物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-12 新たな戦い]
物語の最後は、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-13 最後の戦い、そして]
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