Editer:snow　Date:2025-11-02 01:18

バーチャル学校vol4-13最後の戦い、そして

作 林柚希

「おお～！ワシは甦ったぞ！」亡霊が喜びの声を上げている。
「あれ、司祭じゃないかしら？」母さんが不安な声をあげた。
「なんだって！？」ワンダリング先生、父さん、僕が同時に言った。
「司祭ですよ。どうしようか。」ノヴァさんが言った。
司祭は、周囲を見渡し、「ワシの書斎で何をしている？」と怒りの声を上げた。
「排除するのみだ。」司祭は、黒いモヤのようなものを出した。
モヤから３体のあの紫の赤ん坊の風貌をした使い魔が現れた。使い魔はケケケと笑っている。
「隊列を組んで！私達もやりますよ！」ノヴァさんが大声で言った。

ノヴァさんは魔法の剣を出して、まず使い魔を１匹やりあった。
使い魔はギャーという叫び声と共にポンっと煙を出して消えた。
ワンダリング先生と父さんと母さんが炎の呪文を言い、２体は消えた。皆ホッとしていた。
「さぁ、どうしてくれようか！」僕はギラギラした目線で司祭を睨みつけた。
僕は、光の剣を出すと、ケーに渡した。
ケーは頼もし気な顔をして「やるよ！」と言い、司祭と対峙した。
「そうだ、光の呪文だ！皆さん、光の呪文だよ。」ワンダリング先生が思いついて大声を出した。
なるほど、と父さん、母さん僕は光の呪文の詠唱を始めた。
司祭は、ノヴァさんと、ケーと杖で応戦して劣勢のようだ。

司祭は、名案があると言い、どくろのネックレスを出して、僕たちに突き出した。
「これを食らえ！」あの、黄色い光だ。
僕は机の上にあった大きな手鏡を探し出すと、前に乗り出し司祭にグイっと差し出した。
黄色い光は、手鏡で反射すると、司祭に当たり司祭を包み込んだ。
司祭は「げぇ！」と声を上げると、小さくなっていった。

すかさず詠唱の終わった、父さん、母さんは光の呪文を司祭に思いっきりぶつけた。
ケーは、その後から、光の剣を司祭に刺した！
ノヴァさんは、その様子を安堵して見つめている。

「ぎゃああああ！」司祭は、ちりじりばらばらになると消えていったのだった。

「司祭は死んだか？」父さんは、周囲を確かめ「大丈夫のようだ。」と答え、皆安堵した。
「やったね」と僕が言い、「やったね！」とケーが応え、二人でハイタッチした。
皆で、健闘をたたえ合い、その書斎を後にしようとしていた。
僕は最後に書斎で、こっそりとケーにキスした。
(僕はケーを守り切った)そんな安堵の気持ちでいっぱいだった。
ケーはわかっているのかいないのか、「嬉しい」と僕にキスし返したのだった。


物語の初めは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-01 ワンダリング先生との打ち合わせ]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-02 ケーとの話し合い]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-03 同じ日の夜、僕の家にて]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-04 打ち合わせとプラス宣戦布告]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-05 ワンダリング先生の渡してきた本]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-06 戦いの準備]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-07 闇協会の支部での戦い1]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-08 戦いその2]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-09 戦いの終わり、そして]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-10 調べてまわって]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-11 風変わりな依頼]

物語の続きは、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-12 新たな戦い]

物語の最後は、こちらになります。
[バーチャル学校vol4-13 最後の戦い、そして]

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