ブログで趣味でプログラミングからお料理まで呟いています。よろしくー。(^-^)/


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●詩●

2023-10-26 14:14:23

運命の前に立つ時



彼氏「僕は、運命の前に動けなくなるんだよ。」
僕はテーブルの前に座って、彼女に伝えた。
物凄く恥ずかしかったけれど。

彼女「そうなの?じゃあね、こうなのかな。」
彼女は思案しながら、言ってきた。
「いつもね、ウチのインターフォンを鳴らす時、凄く緊張しているって言うよね。まるで運命の前に委縮しているようだけれど、そんな感じなのかな?」

彼女「うん、そんな感じ…かな。」
僕はますます委縮してきそうだ。

彼女「それならね、こう考えたらいいんじゃないかな?」

彼氏「どんなの?」

彼女「例えば、あなたがテーブルの前に今いるよね。」

彼氏「そうだね。」

彼女「そこからお茶を飲んでもいいし、私と話していてもいい。ご飯を思いっきり食べてもいいし、お義父さんと話してもいいし、お義母さんと話してもいい。行動パターンは無数にあるよね?」

彼氏「確かにね。」僕はよくわからないが、頷いた。

彼女「その行動パターンに繋がった未来も、また無数にあるんだと思うよ。だから、運命も無数にあるような気がするよ。そう思うと、運命がそんなに怖くはないと思うんじゃないかな?」

僕は彼女の話を聞いて驚いた。
彼氏「そう…、だね。うん、僕は運命がそんなに怖くなくなってきたよ!そうか!行動パーンの数だけ未来=運命があるんだね。…そうか。」

僕は最後にこう言った。
彼氏「僕は、簡単に行動できる。運命を切り開けると思う!頑張るよ!ありがとう。」

彼女は満足げに頷いた。
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2023-10-26 01:35:15



あなたは、自宅で音楽を聴いています。
あるいは、好きな雑誌をめくっています。
そんなあなたは、幸福ですか?
あるいは不幸ですか?
これだけでは、普通なら推し量れませんが、この詩を読んだ人には、バックグラウンドがあり、私は、あるいは僕は幸福だ、あるいは普通だ、または不幸だと、言えてしまうのではないでしょうか?

幸福かどうかは、状況と気分次第、だと思ってしまうのは私だけでしょうか。

そして、状況は悪くとも気分は変えられると思うのですよ。
難しいと思いますか?
ちょっと想像してみましょうよ。

さっきの、音楽を聴いていたら、不意に涙がうかんできました。
涙はこらえなくともスッキリするまで泣いて吐き出してしまいましょう。

泣き止んだら、喉が乾いているかも。

そこで、大好きな飲み物を飲んで、大好物の特集のテレビを観ましょう。
思わず、ゴクリとツバを飲み込む美味しい映像がてんこ盛り。
これは、是非食べなくちゃ、って思うんですよ。

そして、いつかそれを食べた時、至福の瞬間なのではないでしょうか。
きっと、あなたは、とてもいい表情をしているでしょう。

だから、悪い状況にあっても、簡単に不幸だと決めつけて暗い気持ちに沈まないでほしいのです。
暗い気持ちに居続けないで、いつの間にかでも楽しい気持ちになりましょうよ。

人は、大好きなモノに囲まれると、いい表情をするものですよ。
モノは、物品の物でもいいし、存在の者でもいいのですよ。
ストレス発散になるし、ほっこりと和みませんか?


そして、まごうかた無き幸福だと言えるラッキーなあなたは、今度は、その幸福のおすそ分けをしたらいかがでしょうか。

始めは、感謝の気持ちを表わすのはどうでしょう。
あるいは、人のお手伝いをちょっとだけするとか。
あなたと同じように、周りの人もとてもいい表情をしたとき、やっぱりそれは至福の時、かもしれません。

あなたは、今、幸福ですか?
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2023-10-01 05:42:16

~最期 後編~ 人魚姫



「父上!父上。」ダニエルとオリビアは、一緒に王様を探していました。
「おお。ダニエルとオリビアさんじゃないか。どうしのかな?」
「僕たち二人で結婚しようと思います。」ダニエルは、早口で言いました。
「え!?お前たち二人で!?」王様は驚きました。
「はい、僕は弟だけど、ラウル兄さんとは双子だし、一応王位を継ぐ意思があるのでね。」ダニエルは今度はゆっくり言いました。
「だが、そうするとラウルがな…。」王様はどうしたものかと思案中のようです。
「兄さんは、王位を辞退したんだよ。父上。」
「なんと!そうなのか?ダニエル。」確認するように王様は言いました。
「そうか、…それならば致し方ない。ラウルにも訊かねばなるまい。」王様は、顔をしかめましたが、仕方なさそうに言いました。
「わたくしからも一言。ダニエルさんとの結婚を了承致しました。」オリビアからも言い添えました。
「これからは、この国の一人としてお仕えしようかと存じます。」オリビアは言いました。
「わかった、二人の結婚を認めよう。」王様もそのつもりで、結婚についての様々な打ち合わせを二人としたのでした。

ダニエルとオリビアの結婚が本決まりとなり、但し結婚式まで伏せておくことになりました。
その結婚式前夜。
豪華な船上で、盛大な晩餐会が開かれました。
沢山の人に目を白黒しながら、休憩しようとパールは、甲板までやってきました。
(ふ~。すごく人が大勢いるなぁ)ため息が思わずもれます。
すると、「パール!」と呼ぶ声が海から聞こえてきました。
パールは、誰かと思ったら、人魚のお姉さんたちでした。
その時、カラン、と音がしてその方向を見ると、なんと短剣が転がっていました。
「あなたが日々、憂えているのはしっているわよ。」
「パール!その剣で王子を刺したら、元の人魚に戻れるわよ。」
よく見ると、お姉さん達は髪が短いのです。
「私たちはそのために、魔法使いのおばあさんに髪をあげたの。頑張ってね。」そういうと、人魚たちは海に潜っていきました。
(剣なんて…。)悲しい顔でパールは思いました。
(ラウルを刺すくらいなら、いっそ。)そう思った矢先です。
キューというイルカの鳴き声を聞きました。
友達のイルカのようです。
その声にハッとしたパールは、剣を拾い上げ、海に投げ捨てました。
(イルカさん、私の思いを聞いて、私は大丈夫。幸せになるわよと、姉さん達に言ってね)
もう一度、キューとイルカは鳴いたのでした。

「パール!」後ろを振り向くと、ラウルでした。
(ラウル…)パールは肩が震えていました。
「パール。寒いのかい?大丈夫?」ラウルは優しい。だけど、と悲しい気持ちでいるパール。
「船内は凄い混雑だね。僕も休憩。」ふーっとため息をつくラウルに、ぎこちなく笑うパールでした。
「僕は、君に話があるんだ。」ふわっと、パールを抱きしめるラウル。
「僕と結婚してください。」その優しい声に、パールはものすごく驚いたのでした。
じたばたするパールをぎゅっと抱きしめながら、ラウルは更に言いました。
「僕は王位を辞退したんだ。王位は弟が継ぐから大丈夫。」
もっと驚くパールでしたが、ラウルは続けて言いました。
「僕は、ひとめ会った時から好きになってた。だからプロポーズを受けて。」祈るように囁くようにラウルは言いました。
パールは、嬉しくなりこくこくと頷くと、ラウルは安心してパールにキスしました。
友達のイルカは、安心して海の中に潜っていきました。

船内に戻った二人は、王様の前に行きました。
「なんだ、ラウルか。」王様はこちらを向いて言いました。
「お前、王位を辞退したな。全く、しょうがない奴だ。」王様はひげを触りながら言いました。
「僕は王位を辞退して、この女性と結婚します。」後ろに隠れるようにしていたパールを見て、王様は言いました。
「パールさんと言ったな。ラウルと結婚するのだね?」
王様に、尋ねられて、思わず返事をしようとしたパールは、せき込みだしました。
「パール、大丈夫かい?」思わず、ラウルは声を掛けました。
せき込むのが終わると、パールの手には、小さな魚の骨がありました。
「まぁ!」驚いた声を出すパールに、またもや驚くラウル。
(声が出るようになったわ!)嬉しいパール。
「王様。私はラウルさんと結婚したいと思っております。」スカートをちょんと持ち、一礼しました。
「おおそうか。それなら良いが。」王様も、思わず顔がほころびます。
「パールさん。不思議な美しい声をしておるのう。今度歌ってもらえないだろうか。」王様が言いました。
「パールは疲れているから、退出します。父上。」ラウルは、王様にそう進言すると、パールと立ち去っていきました。
「そうか、わかった。」王様も万事心得ている様子です。


ダニエルとオリビアの結婚式の後、そっと城から離れた二人は、結婚して数年後子供をもうけます。
そして、いつか「昔々、あるところに…」、と子供に話して聞かせるのでした。


※よく言われる所の「人魚姫」を私なりに解釈して、イメージを広げて掲載しています。

物語の初めは、こちらになります。
紹介「~邂逅~ 人魚姫 vol.1

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~嵐の夜~ 人魚姫 vol.2

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~相談~ 人魚姫 vol.3

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~お側に~ 人魚姫 vol.4

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~最期 前編~ 人魚姫 vol.5

物語の最後は、こちらになります。
紹介「~最期 後編~ 人魚姫 vol.6

物語の番外編になります。
紹介「~番外編 イチョウ並木~ 人魚姫 vol.7
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2023-10-01 05:28:16

~最期 前編~ 人魚姫



(ビックリした)人魚姫は、ラウルの侍女達の話を聞いて声無く驚いたのでした。
王子様は王位と花嫁を得る事になりそうだ、と聞いてしまったのです。
(ラウルは結婚してしまうの!?)人魚姫のパールはオロオロしていたのです。
(どうしよう。そうだ、本人に直接聞いてみよう)パールはその場をそっと離れるとラウルを探しに行きました。

「パール!どうしたの?慌ててるようだけど。」ラウルが話しかけました。
パールはテーブルに近づくとペンを走らせ、ラウルに聞いたのでした。
(ラウルは結婚してしまうの?)その紙をラウルに見せラウルは驚いたのでした。
「結婚?僕はそんな話は知らないよ?」ラウルはどこから聞いたのか尋ねました。
(侍女さん達から話を聞いたの)紙に書くとすぐにラウルに見せます。
「そうか。僕は父に聞いてくる。ちょっと待ってて。」ラウルは急いでかけていきました。
(ラウルも知らなかったのね。どうしよう。)パールは落ち着かない様子です。

「お父上!ちょっと話をさせてください。」ラウルは忙しい王様を呼び止めました。
「なんだね、ラウル。忙しいのだが。」
「単刀直入に聞きます。僕に黙って結婚の話を進めていませんか?」ラウルはズバッと切り込んで訊いた。
「ああ、その話か。お妃がな、そろそろ嫁を、というのでな。」王様はひげを触りながら言いました。
「嫁!?嫁って誰ですか!」ラウルはぎょっとしました。こっそりパールの事を思いながら。
「嫁は、隣国の姫君でな、オリビアと言うのだが。」王様は笑って言ったのです。
「オリビア!?あの修道院にいたオリビアさんですか!?」もっとビックリしたラウルが言いました。
「確かそうだったな。お前もそろそろ身を固めた方がよいぞ。知らぬ仲でもないしな。」王様はそこは押さえて置こうと言いました。

「ダニエルはどうするんですか?」ラウルはまだ負けるもんかと言います。
「ダニエルかお前の双子の弟にも、嫁を取らせないとな。」王様は思案顔になっています。
「僕は、まだ決めませんからね、結婚なんて!」ラウルは、失礼します、とだけ言うと王様のもとを去っていったのでした。

「ダニエル!ダニエルいるかい?」ラウルは大声で探し回っています。
「なんだい?兄さん。なんだかせわしないというか…。」ダニエルは答えました。
「お前は、王位を継ぎたいか?」ラウルはいきなり聞きました。
「そうだね、兄さんが継がないなら、ね。」なんだかウインクしています。
その様子に、ラウルはイラっとしながら、また言いました。
「王位はお前が継いでいい。但し、嫁さんを貰わないといけないけど。」
「嫁さん!?そんな話が出ているの?誰?」ダニエルは驚いています。
「修道院にいるオリビアだよ。隣国の姫君なんだそうだ。」ラウルは、ダニエルに注目して言いました。
「オリビアって、兄さんを助けた?…、隣国の姫君!?」ダニエルは更に驚いた様子。
「そうなんだよ、僕はオリビアと結婚なんてする気はさらさらないんだ。」ラウルは言い募ります。
「お前は、オリビアのことは知っているよな?」
「まぁ、知っているけど…。」なぜかポッと頬を染めるダニエルに、意外そうなラウルでした。
「なんだ、…そうなのか?それならお前がオリビアと結婚すればいい。」ラウルは宣言するように言うとその場を去ろうとしました。

「待ってくれ、兄さん!」引き留めるダニエル。
「なんだいダニエル。早くしてくれ。」じれったそうにラウルは言います。
「本当に王位と嫁さんを貰ってもいいんだね?」念を押すようにラウルに訊くダニエルでした。
「いいよ。本当の話をするよ。僕は他の女性が好きなんだ。だからだよ。」ラウルも答えました。
「わかった、僕が王位を継ぐから。」ダニエルもキッパリと答えました。
「オリビアをよろしくな、ダニエル」握手だ、とラウルはダニエルと握手しました。

修道院を訪れたダニエル。
「オリビア!オリビアはいるかい?」花を抱えたダニエルは、上機嫌でオリビアを探しました。
「ここにいます。ラウル?あ、ダニエルね?」こんにちは、と挨拶をする二人。
「これはお土産。受け取ってください。」ダニエルはオリビアに花束を渡しました。
「まぁ、バラの花ね?いい香りだこと。」思わずニッコリ微笑むオリビアでした。
「喜んでくれてありがとう。…僕は持って回った言い方は好きじゃない。だから単刀直入に言ううね。」
ダニエルは、生真面目な表情でオリビアに言いました。
「僕と結婚してほしい。そしてこの国を一緒に盛り立ててくれないか?」
「…え?」オリビアはビックリしています。
でも、すぐに複雑な顔になり、なんて切り返そうか考えていました。
「君の気持は、薄々察しているよ。でも、僕は君の気持ちを徐々にときほぐそうと思うんだ。」そしてダニエルは言いました。
「僕のそばにずっといてくれないか。」
「ラウルは…?」思わず泣きそうになりながら、オリビアは尋ねました。
「ラウルは、王位を辞退したんだ。この意味がわかるかい?」ダニエルは慰めるように言いました。
「そう…ですか。」オリビアは、目をつぶり、そして答えました。
「わかりました。あなたの申し出をお受けします。」オリビアはダニエルを見つめました。
「ダニエル。あなたは仕方なくこの話を受けたの?」
「違うよ。」オリビアの手をそっと握りしめて言いました。
「僕は、オリビアが好きだよ。君が側にいてくれたらすごく嬉しい。」ダニエルはそっと囁くように言いました。
「僕じゃ役に立たない?」
根負けしたように、オリビアは言いました。
「あなたには負けるわ。わかりました。一生私のことを大事にしてね。」
「もちろん。」ニッコリ微笑んでダニエルは了承しました。

~最期 後編~につづく

※よく言われる所の「人魚姫」を私なりに解釈して、イメージを広げて掲載しています。

物語の初めは、こちらになります。
紹介「~邂逅~ 人魚姫 vol.1

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~嵐の夜~ 人魚姫 vol.2

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~相談~ 人魚姫 vol.3

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~お側に~ 人魚姫 vol.4

物語の続きは、こちらになります。
紹介「~最期 前編~ 人魚姫 vol.5

物語の最後は、こちらになります。
紹介「~最期 後編~ 人魚姫 vol.6

物語の番外編になります。
紹介「~番外編 イチョウ並木~ 人魚姫 vol.7
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